この記事はこんな人におすすめ
- ホームステイとシェアハウス、結局どっちを選ぶべきか迷っている
- それぞれのメリット・デメリットを分かりやすく知りたい
ホームステイにするか、シェアハウスにするかで迷った経験はありませんか?
英語環境を重視したい。でも、できるだけコストも抑えたい…。

そんなジレンマを抱えながら、私もカナダ留学前に悩みました。
この記事では、カナダ留学における「ホームステイ」と「シェアハウス」の違いを、費用・生活環境・安全性など多角的に徹底比較していきます。
この記事を読めば自分にはどちらが向いているのかがわかります。
ホームステイ vs シェアハウスを一目で比較
ホームステイとシェアハウス、それぞれの特徴をざっくりまとめると、次のようになります。
項目 | ホームステイ | シェアハウス |
---|---|---|
英語環境 | ファミリーとの会話で自然な英語に触れやすい | ルームメイト次第(日本人同士になる場合も) |
費用 | 月800~1,300 CAD(食事付き) | 月450~650 CAD+食費(自炊) |
生活スタイル | 規則あり、家族の一員として生活 | 基本は自由、自己管理が必要 |
安心感 | 家族のサポートがある(食事・生活面) | 住人次第、環境に差が大きい |
プライバシー | ある程度制限あり(共有空間が多い) | 自室の自由度高め(ただし騒音リスクも) |
向いている人 | 初めての留学、英語漬け希望、時間の節約がしたい | 自立志向、コスト重視、自由な生活をしたい人 |
- 英語環境を重視したいならホームステイ。
- コストを抑えて自由な生活をしたいならシェアハウス。
カナダのホームステイについて
ホームステイとは、現地の一般家庭(ホストファミリー)の家に滞在し、家族の一員として生活を共にするスタイルのことです。
カナダ留学では特に一般的な滞在方法のひとつで、食事付き・家具付きの個室が用意されるのが基本です。
ホームステイの特徴
- 朝・夕食が提供されるプランが多い(1日2食)
- 家族の生活スタイルに合わせて過ごす必要あり
- 英語でのコミュニケーションが日常的に求められる
カナダのホームステイの平均費用
カナダ全体のホームステイ費用は、月額およそ800〜1,300カナダドル(食事付き)が相場です。
※地域や食事プラン、家族構成によって前後します。
ホームステイのメリット
ホームステイには以下のようなメリットがあります。
自然な英語環境にどっぷり浸かれる
ホストファミリーとの会話が日常になるため、机の上の勉強では得られない「生きた英語」を身につけやすいです。
特にリスニング力やスピーキング力が飛躍的に伸びたという声も多くあります。
生活面のサポートが手厚い
家に家具が揃っているのはもちろん、食事の準備、洗濯方法のアドバイスなど、生活に必要なことを教えてもらえるので、
初めて海外生活をする人でも安心してスタートできます。
文化体験ができる
カナダ独自の行事(例:Thanksgiving、クリスマスディナーなど)を家族と一緒に体験できるのも、ホームステイならではの魅力です。
単なる「滞在」以上に、現地文化を肌で感じられます。
ホームステイのデメリット
ホームステイには以下のようなデメリットがあります。
自由度が制限される
門限があったり、シャワーの使用時間が決まっていたりと、家族のルールに従う必要があります。
自分のペースで生活したい人には窮屈に感じることも。
費用が割高になりやすい
食事込みとはいえ、シェアハウスに比べると家賃は高め。
また、家によっては追加費用(インターネット使用料など)がかかる場合もあります。
相性問題が避けられない
ホストファミリーとの相性によって、滞在の満足度が大きく変わるリスクがあります。
「話しかけてもあまり会話が弾まなかった」「食事が合わなかった」というケースもゼロではありません。
カナダでのシェアハウスについて
シェアハウスとは、1つの家やアパートを複数の住人で共有しながら生活するスタイルのことです。
個室はプライベート空間として使い、キッチンやバスルームなどは共同で利用します。
シェアハウスの特徴
- 家賃・光熱費を住人同士で分担するため、コストを抑えやすい
- 食事は基本的に自炊(食事付き物件は少数)
- 入居者の国籍・年齢層はさまざま(日本人、カナダ人、他国籍)
シェアハウスの平均費用
カナダ全体のシェアハウス費用は、月額およそ700〜900カナダドルが相場です。(光熱費別または込み)
※エリア(都市部か郊外か)、部屋の広さ、築年数によって大きく異なります。
さらに、食費(自炊)が別途かかるため、
月トータルでは1,000〜1,200CAD前後を見込んでおくと安心です。
シェアハウスのメリット
シェアハウスには以下のようなメリットがあります。
家賃を大きく節約できる
ホームステイよりも家賃が安く、食事も自炊でコントロールできるため、月200〜400ドルの差が出ることもあります。
そのぶん、旅行や趣味の投資に回すことが可能です。
自由な生活スタイルが送れる
門限や食事時間などの縛りがないため、自分のペースで生活したい人には最適です。
アルバイトや友人との外出も気兼ねなくできます。
異文化交流のチャンスが広がる
国籍や年齢の異なるルームメイトと一緒に暮らすことで、カナダ人以外との国際的なつながりができることもあります。
シェアハウスのデメリット
シェアハウスには以下のようなデメリットがあります。
騒音や生活リズムの違いによるストレス
他人と生活を共有するため、夜中の物音やキッチンの使い方など、小さなストレスが積み重なりやすいです。
英語環境が保証されない
住人が日本人ばかりだった、または他の国の人と話す機会が少なかったというケースも。
思ったほど英語を使わなかったと感じる人もいます。
契約・お金まわりのトラブルリスク
個人間契約も多いため、デポジットの未返金や突然の退去通知といったトラブルも稀にあります。
信頼できる物件探しが大前提になります。
徹底比較
ここでは、留学生活で特に重要になる6つの観点で、ホームステイとシェアハウスを本気で比べてみました。
比較項目 | ホームステイ | シェアハウス |
---|---|---|
費用 | 月800〜1,300 CAD(食事付き) | 月700〜900 CAD+食費(自炊) |
英語環境 | ホストファミリーと毎日英語で会話できる | 住人の国籍による(日本人率高めの可能性あり) |
プライバシー | 個室あり/リビングやバスルームは共有 | 個室あり/自由度は高いが音や人付き合いが気になることも |
生活の自由度 | 家族のルールに従う必要あり | 基本は自己責任。外出・食事・生活リズムは自由 |
安全性・安心感 | ファミリーのサポートあり/初留学に安心 | 自己管理が必要/トラブルも自己解決が基本 |
ストレス度(HSP視点) | 静かな家庭なら安心/干渉が気になることも | 騒音・人間関係によっては大きなストレス要因に |
ポイントまとめ:
- コスト重視&自由を求めるならシェアハウス
- 安心・英語環境を重視するならホームステイ
性格・目的別おすすめフローチャート|あなたに合うのはどっち?
Q1. 英語力を伸ばすことが最優先?
├─ Yes → Q2
│ ├─ 初めての海外生活で不安がある → ホームステイ
│ └─ 自炊や生活は自分でできる → シェアハウス(英語環境がある前提で)
└─ No → Q3
Q3. できるだけ費用を抑えたい?
├─ Yes → Q4
│ ├─ 自炊が苦にならない → シェアハウス
│ └─ 食事付きで楽したい → ホームステイ(要予算調整)
└─ No → Q5
Q5. HSPや内向的で静かな環境が落ち着く?
├─ Yes → ホームステイ(家庭によっては静かで落ち着いた環境)
└─ No → シェアハウス(人との交流も楽しめるタイプなら◎)
- ホームステイがおすすめな人
→ 初めての海外生活でサポートが欲しい/英語漬けの環境にしたい/静かな家庭に落ち着きたい - シェアハウスがおすすめな人
→ 節約したい/自由な生活を送りたい/自炊や自己管理に自信がある
カルガリーコスト内訳(2025年版)
ここでは、実際に私がカナダ・カルガリーでかかったホームステイとシェアハウスの1ヶ月の生活費を、わかりやすく比較してみます。
※レートは【1CAD ≒ 約110円】として計算(2025年4月現在)
ホームステイの場合(2食付き・家賃950 CAD)
項目 | 月額費用(CAD) | 備考 |
---|---|---|
家賃(食事込) | 950 | 朝夕2食付き |
携帯代 | 40 | プリペイドプラン |
通学交通費 | 115 | 学生定期券(バス+Cトレイン) |
日用品・交際費 | 100〜150 | シャンプー、外食少々など |
合計 | 1,205〜1,255 | 円換算:約13万3,000〜13万8,000円 |
シェアハウスの場合(家賃700 CAD・自炊)
項目 | 月額費用(CAD) | 備考 |
---|---|---|
家賃(光熱費込) | 700 | 地下個室 |
食費 | 約200 | 自炊メイン+週1外食程度 |
携帯代 | 40 | 同上 |
通学交通費 | 115 | 同上 |
日用品・交際費 | 150〜200 | 雑費+飲み会・外食増えがち |
合計 | 1,205〜1,255 | ホームステイとほぼ同水準に |
比較ポイント
- ホームステイは食事込みで管理がラク。時間の節約にも◎
- シェアハウスは食費コントロールがカギ。自炊次第でコストを抑えられる反面、交際費が増えやすい傾向も
- 結局、トータルで見れば大差はないが、生活スタイルが大きく違うのがポイントです
滞在先選びチェックリスト&交渉テンプレ
ホームステイでもシェアハウスでも、滞在先選びは事前の情報確認がとても大切です。
契約後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないように、入居前に必ず確認しておきたいポイントをまとめました。
滞在先選びのチェックリスト(ホームステイ・シェアハウス共通)
- 住まいの立地や通学時間はどれくらい?
- 家賃に光熱費・Wi-Fi・食費は含まれているか?
- 自室は個室か?家具は揃っているか?
- バスルームは専用か共用か?清掃の頻度は?
- 門限やルール、シャワー・洗濯の時間制限はある?
- 食事がある場合、アレルギーや好みの相談は可能か?
- 家主やホストファミリーはどんな人?生活スタイルは?
- 保証金(デポジット)や退去時の返金条件はどうなっている?
交渉・確認時に使える英語フレーズ(テンプレ)
ホームステイ向け:
- What time are meals usually served?(食事は通常何時頃ですか?)
- Is it okay if I occasionally eat out with friends?(たまに外食するのは問題ありませんか?)
- Do you have any house rules I should know about?(守るべきルールはありますか?)
シェアハウス向け:
- Is the rent inclusive of utilities and internet?(家賃に光熱費・Wi-Fiは含まれていますか?)
- How many people are currently living in the house?(今住んでいる人は何人ですか?)
- Is there a written agreement or contract?(契約書などはありますか?)
物件探しHow-To|失敗しない5ステップ
はじめての海外生活で、物件探しはとても不安なものですよね。
ここでは、私の実体験もふまえながら、できるだけトラブルを避けて、自分に合った滞在先を見つけるための5つのステップをご紹介します。
以下のような信頼性の高いサイトから探しましょう。
- ホームステイの場合:
・Homestay.com
・Homestaybay
・現地留学エージェント経由 - シェアハウスの場合:
・e-Maple掲示板(日本語)
・Kijiji(カナダの大手クラシファイドサイト)
・Facebook Marketplace や各都市の日本人グループ
- 可能であれば現地で内見(またはビデオ内見)をしましょう。
- ホームステイならホストの人柄や雰囲気も確認。
「実際の写真と全然違う」「住人の雰囲気が想像と違った」などのトラブル防止に有効です。
家賃・条件・ルールをしっかり確認
- 光熱費・Wi-Fi・食費の有無
- 保証金(デポジット)と返金ルール
- 退去時の条件(何日前に通知が必要か?)
必ず書面かチャット記録で残すこと!
- 英語で書かれていて不安なときは無料翻訳ツールや友人に相談
- 項目が曖昧な場合は、質問して明確にする
- 口約束だけで支払いをしないこと(PayPalや現金手渡しは慎重に)
- 鍵・Wi-Fiパスワード・ゴミ出しルール
- キッチン・洗濯機の使い方
- 生活ルール(騒音・シャワー時間・同居人の国籍など)
不安な点は入居前にクリアにしておくことで、入ってからのストレスを大幅に減らせます。
よくある質問(FAQ)
ここでは、ホームステイ・シェアハウスに関して、よくある疑問や不安をまとめてお答えします。
Q. ホームステイの食事が合わなかった場合はどうすればいい?
A. まずはホストファミリーに率直に相談してみましょう。
アレルギーや宗教的な理由でなければ、多少のリクエストには応じてくれる家庭が多いです。
我慢せず、丁寧な英語で伝えることが大切です。
Q. シェアハウスで日本人ばかりにならないか心配です…
A. e-Mapleや日本語掲示板経由だと、日本人が多くなる傾向はあります。
英語環境を求めるなら、KijijiやFacebook Marketplaceで現地の投稿者を選ぶのがおすすめです。
Q. 保証金(デポジット)は返ってこないこともありますか?
A. 正直に言うと、個人間契約のトラブルは少なくありません。
必ず契約条件を書面で確認・保管し、引越し時に部屋の写真を撮っておくのがベストです。
Q. ホームステイでも自由に外出できますか?
A. できますが、事前に外出時間を伝えるなど最低限のマナーは必要です。
ファミリーによっては門限を設けている場合もあるため、最初に確認しておきましょう。
Q. シェアハウスに住んでから問題があったらどうすれば?
A. まずはルームメイトやオーナーと冷静に話し合いましょう。
それでも解決しない場合は、Facebookなどで他の住まいを探しつつ退去準備をするのが無難です。
まとめ|あなたに合った滞在先を選ぶために大切なこと
ホームステイとシェアハウス、それぞれにメリットとデメリットがありますが、「どちらが正解か」ではなく、「今のあなたに合っているか」が一番大切です。
- 英語力アップや安心感を重視するなら → ホームステイ
- コストを抑えて自由に過ごしたいなら → シェアハウス
そして私のおすすめは、まずは1か月ホームステイでスタートし、その後シェアハウスへ移行するプラン。
生活に慣れるまではサポートを受け、慣れたら自分らしい暮らしへ。これが一番ストレスが少ない選択だと思います。
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