この記事はこんな人におすすめ
- カナダのカルガリー留学を検討中で、生活費のリアルを知りたい人
- 留学生の生の家計簿を覗いてみたい人
- バンクーバーやトロントと費用を比較したい人
カナダ留学といえばバンクーバーやトロントが定番ですが、穴場として注目されているのがカルガリー。
アジア人が少なく、自然が豊かで、英語環境にどっぷり浸かりながらのんびり過ごしたい人にぴったりの都市です。
私は以前、バンクーバーでCO-OP留学をしていましたが、プログラム終了後にカルガリーへ移動。
現在は、ホームステイ(2食付き)をしており、生活費は月1,200ドル(約12万円)ほどで暮らしています。
この記事では、実体験をもとに、
- 家賃や食費などのリアルな出費内訳
- ホームステイでの暮らしとそのコスパ
- バンクーバー・トロントとの生活費の違い
などを詳しく解説していきます。
カルガリーってどんな留学先?
「カルガリーって聞いたことはあるけど、どんな街?」という人も多いかもしれません。
カナダ国内ではトロントやバンクーバーほど有名ではありませんが、実はコスパが高くて、英語環境もしっかり整った穴場都市なんです。
私もバンクーバーから引っ越してきて、最初は正直「田舎かな?」と思っていたのですが、住んでみると予想以上に暮らしやすい街でした。

今では大好きな都市になりました。
自然と都市のバランスがちょうどいい
カルガリーはアルバータ州にあるカナダ第4の都市(人口約149万人)で、ダウンタウンは小さめですが、高層ビルやショッピングモールもあり充実しています。
郊外にはボウ川やフィッシュクリーク州立公園など自然がすぐそばにあり癒やされます。
街の中心から車で1時間半ほど走れば、世界的観光地・バンフ国立公園にアクセスできます。
日常生活はしっかり都市機能が整っていながらも、週末は気軽にアウトドアが楽しめるのが魅力。自然が好きな人にはたまらない環境です。
晴天率もカナダNo.1クラスでアウトドア派にはうれしい環境です。



ほとんど雨が降らないので気持ちが沈むこともありません。
物価が安め、でも生活に必要なものは揃っている
カルガリーの1ベッドルーム家賃は、2025年現在で約1,600ドル前後。
これはバンクーバーやトロントと比べて20〜30%も安く、毎月の生活費を大きく節約できます。
しかも、アルバータ州は州税がゼロ(GST5%のみ)なので、日用品や外食費も他の都市より抑えられます。
それでも生活インフラは充実していて、ダウンタウンには大型ショッピングモール(CORE)、図書館、カフェ、語学学校、病院などがすべて揃っています。
英語環境でしっかり鍛えられる
カルガリーは移民の多い街ではありますが、日本人やアジア人の割合はバンクーバーより低く、日常的に英語を使う機会が圧倒的に多いです。



バンクーバーからカルガリーに引っ越して、日本人の少なさに驚きました。1日数名見かけるかどうかです。
お仕事でも、ネイティブとのコミュニケーションが日常的に発生するので、「本気で英語力を伸ばしたい人」にはぴったりの環境です。
冬は寒いけど、慣れれば快適
冬は–20°Cを下回ることもありますが、室内はセントラルヒーティングで基本的に快適。
それに加えて、カルガリー特有の“チヌーク風(Chinook)”という暖かい風が吹くことで、真冬でも気温が+10°C近くまで上がる日もあります。
しかも晴れの日が多く、暗くてどんよりした冬が続かないのも嬉しい点です。防寒対策さえしっかりすれば、外出や通学も問題なくこなせると思います。
カルガリー留学の生活費:家賃
留学で最も大きな出費のひとつが「住まい」。
ここでは私の体験をもとに、ホームステイとシェアハウス、それぞれの費用感や特徴をまとめます。
私のケース:ホームステイ(月950ドル/2食付き)
私は現在、カルガリーのサウスイーストエリアでホームステイをしています。
部屋はベースメント(地下)で完全なプライベートルームです。朝と夕食がついていて、家賃は月950ドルです。
生活用品は基本的にバス用品(シャンプー・ボディソープ・洗剤など)を買うくらいで済むので、月の支出がかなりシンプルで楽です。
また、ホストファミリーと日常的に英語で会話できるのも大きな魅力です。
ホームステイにしてよかったこと
- 買い物や料理に時間を取られず、英語や仕事に集中できる
- 食費がほぼかからない
- カナディアンとの日常会話が自然に増える
シェアハウスの相場と特徴
シェアハウスはエリアや築年数によって異なりますが、1人部屋の相場は月600〜900ドル前後。
家賃が抑えられる分、食費・光熱費・生活用品などを自分でまかなう必要がありますが、自由度の高い暮らしができるのが特徴です。
項目 | ホームステイ | シェアハウス |
---|---|---|
家賃相場 | 900〜1,100 C$(2食付き) | 600〜900 C$(食事なし) |
食費 | 家賃に含まれる(2食) | 自炊/外食で+250〜400 C$ |
初期費用 | 少なめ(バス用品など) | 家具・生活用品を揃える必要あり |
会話環境 | カナディアン家庭との交流あり | 留学生同士 or 個人主義な関係が多め |
自由度 | 食事時間などに制限があることも | 自分のペースで生活できる |
語学環境 | 英語を話す機会が多い | ルームメイトによる |
どちらがいいかはライフスタイル次第だと思います。
家賃だけを見るとシェアハウスの方が安く見えますが、食費や初期費用を含めると大きな差は出にくいです。



私の場合、料理や買い物の時間を節約して仕事や勉強に集中したかったので、2食付きのホームステイを選びました。
英語環境を重視する人や、渡航直後の生活に不安がある人にはホームステイが合うかもしれませんし、自由度を重視したい方や自炊が苦でない方にはシェアハウスも選択肢になります。
どちらにもメリットがあるので、自分の目的や生活スタイルに合わせて選ぶのが一番です。
カルガリー留学の生活費:食費
ここでは、ホームステイ(2食付き)・自炊・外食など、ライフスタイル別に食費の目安を紹介します。
私のケース|食費ほぼゼロで時間も節約
私は現在、2食付きのホームステイを利用しています。
- 朝食はフルーツやシリアル、トーストなど簡単なもの
- 夕食はホストファザーの手料理で、タイ料理をはじめアジアン系が中心。しっかりとしたボリュームです
ほとんど外食をしなくても満足できていて、月の食費はほぼゼロに近いです。
強いて言えば、友人と外食するときの支出くらいで、1ヶ月で50ドル以下におさまっています。
ホームステイの2食付きのメリット
- 食費がかなり抑えられる(自炊に比べて1〜2万円以上安くなることも)
- 献立を考える&買い物&料理の時間が節約できる
- カナダの家庭料理を体験できる(異文化体験としても◎)
シェアハウス・自炊派の食費目安は?
シェアハウスで暮らし、自炊や外食をする場合の1ヶ月の食費は以下が目安です:
項目 | 目安金額(1ヶ月) | コメント |
---|---|---|
自炊中心 | 約200〜300 C$ | スーパー利用&時短調理で最安 |
外食中心 | 約500〜700 C$ | 1食15〜25ドル前後。 頻度が増えると出費も大きく |
スーパーの価格例(2025年4月時点)
- 卵1パック(12個):4.5 C$
- 牛乳2L:4 C$
- パスタ1袋(500g):2 C$
- 米(5kg/T&Tなど):12〜15 C$
No Frills や Superstoreなど、地元の格安スーパーを活用すると、基本の食材がかなりお得に手に入ります。
アジア系スーパー(T&Tなど)では、お米や調味料が手頃な価格で揃うので、アジア人留学生には特におすすめです。
カルガリー留学の生活費:光熱費・通信費・日用品
家賃や食費のほかに、毎月地味にかかってくるのが光熱費・携帯代・日用品などの細かい出費です。
私のケース|月60ドル程度
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
光熱費 | なし | ー |
通信費 | 40ドル | 電波がやや弱いことも |
日用品 | 15〜20ドル | シャンプーやボディソープのみ |
現在、私は2食付きホームステイ(家賃950ドル)で生活していますが、光熱費や水道代はすべて家賃に含まれています。
携帯代はPhoneboxで50GBのプランを契約していて、月約40ドル。電波は時々弱い場所もありますが、日常生活には困らないレベルです。
日用品に関しても、ホストの家に備え付けのものを使えるため、自分で購入しているのはバス用品(シャンプーやボディソープなど)程度。月10〜15ドルほどに収まっています。



私のように、生活コストをシンプルにして仕事や学習に集中したい人には、ホームステイはおすすめの選択肢です。
シェアハウスの場合
シェアハウスでも、家賃に光熱費が含まれているケースが多いのでホームステイと変わらないと思います。
ただ、消耗品(トイレットペーパーなど)はシェアする場合があります。
家賃が安めの物件では、Wi-Fiや光熱費が別請求になることもありますが、これは比較的まれです。
カルガリー留学の生活費:交通費
カルガリーは公共交通機関がしっかり整っていて、バスとC-Train(電車)の定期券で市内を自由に移動できます。
私のケース|月40ドル程度
私はリモートワークであり、かつダウンタウンにもあまり行かないので、定期は買っていません。
カルガリーの公共交通機関は片道3.8ドルで90分バス電車乗り放題です。往復7.6ドルと高いですが、定期を買うほど利用はしないので約40ドル前後で収まっています。
定期券は月118ドル
多くの留学生は定期券を利用すると思います。
価格は月118ドルで、市内のどこでもバス&電車が乗り放題。
スマホアプリ(Calgary Transit App)で簡単に購入・管理できるのでとても便利です。
交通手段 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
C-Train | 市内を東西・南北に結ぶ電車 | 無料区間(ダウンタウン)あり |
Bus | エリアごとの路線が豊富 | 郊外からの通学も可能 |
通学・通勤エリアの感覚
私の場合はホームステイ先(SE)からダウンタウンまでバスと電車で50分ほど。
ただ通勤時間帯もそこまで混まないので、通学ストレスは少ないです。
ちょっとした豆知識
- ダウンタウンの中心部はC-Trainが無料で乗れるフリーゾーンです
- 天気がいい日はダウンタウンで途中下車してカフェや図書館に寄るのもおすすめです
カルガリー留学の生活費:保険料
アルバータ州(カルガリーがある州)では、12ヶ月以上滞在予定であれば公的保険「AHCIP」に加入可能。
ビザの種類や滞在期間によっては加入できないこともあるためしっかり確認しましょう!
保険タイプ | 月額 | 備考 |
---|---|---|
AHCIP(公的) | 無料 | 一部診療や薬代は自己負担あり |
生活費モデルケース|1ヶ月の出費まとめ
ここまで紹介してきた家賃・交通費・食費・保険などをもとに、カルガリー留学中の1ヶ月の生活費モデルをまとめました。
私のケース:月1,150ドル
以下は、私が実際に生活しているホームステイスタイル(2食付き)をベースにした例です:
項目 | 金額(C$) | 備考 |
---|---|---|
家賃 | 950 | ホームステイ(2食付き) |
携帯代 | 40 | 月50GBプラン |
保険 | 0 | AHCIP想定 |
交通費 | 40 | バス+C-Train |
日用品・交際費 | 100〜150 | バス用品・カフェ・外食など変動あり |
合計 | 1,150ドル |
実際、私はこのくらいの金額で毎月やりくりしています。
ホームステイにすることで食費がほぼかからず、生活用品も最低限で済むので、かなりコスパは良いと感じています。
一般的なケース
もしシェアハウスで自炊の場合、以下のように費用がやや変わります。
項目 | ホームステイ | シェアハウス |
---|---|---|
家賃 | 950 | 800 |
食費 | 0 | 約200 |
光熱費 | 0 | 0 |
携帯代 | 40 | 40 |
保険 | 0(要確認) | 0(要確認) |
交通費 | 115 | 115 |
日用品・交際費 | 100〜150 | 150〜200 |
合計 | 1,205〜1,335 | 1,305〜1,435 |
まとめると、
- ホームステイ:時間もお金も節約したい人におすすめ
- シェアハウス:料理が得意 or 完全自立型に向いている
→ 留学スタイルや性格に合わせて選ぶのが大切です!
カルガリー vs 他の都市|生活費はどれくらい違う?
カナダ留学といえば、バンクーバーやトロントが人気ですが、実はカルガリーは生活費の面でかなりコスパがいい都市です。
私も最初はバンクーバーでCO-OP留学をしていましたが、家賃の高さや人の多さに少し疲れて、カルガリーに移ってきました。
結果的に、生活費がぐっと下がってストレスも減り、今ではカルガリーでの暮らしにとても満足しています。
都市 | 家賃 | 食費 | その他 | 合計 |
---|---|---|---|---|
カルガリー | 約950 ドル | 0 | 約350 C$ | 約1,300 ドル |
バンクーバー | 約1,150 ドル | 0 | 約400 C$ | 約1,550ドル |
バンクーバーとカルガリー、両方住んでみて思ったこと
- カルガリーはアジア人が少なめで英語環境が自然に整っている
- 家賃・外食・日用品の価格も全体的にバンクーバーより安い
- 街はコンパクトで移動も楽。通勤・通学にストレスがない
- 派手さはないけど、その分落ち着いて学びやすい環境
まとめ|カルガリーはコスパ◎な留学先
他のカナダ主要都市に比べて、家賃・物価ともに控えめなカルガリー。
住むエリアや住まいのスタイルによって差はありますが、月1,200〜1,300ドル前後で十分に生活可能です。
私自身、バンクーバーとカルガリーの両方で生活してみて、カルガリーの落ち着いた雰囲気が自分には合っているなと感じました。
バンクーバーの便利さも魅力でしたが、カルガリーでは人も多すぎず、静かに過ごせる環境が整っていて、生活にも気持ちにも余裕ができました。



落ち着いた暮らしをしながら、英語や学びに集中したい人には、カルガリーはちょうどいい場所だと思います。
ぜひカルガリーも選択肢のひとつとして考えてみてください。
コメント